1954-03-31 第19回国会 衆議院 大蔵委員会 第32号
ことに為替の集配機構となつて、為替管理上一種の外国為替の中央銀行というような形になると、国内金融における中央銀行としての日本銀行と対立して、金融というものが国際金融と国内金融とにおいてその中央機関が二つできる、従つて金融政策といいますか、そういうものが二元化するおそれがあるという意見であります。
ことに為替の集配機構となつて、為替管理上一種の外国為替の中央銀行というような形になると、国内金融における中央銀行としての日本銀行と対立して、金融というものが国際金融と国内金融とにおいてその中央機関が二つできる、従つて金融政策といいますか、そういうものが二元化するおそれがあるという意見であります。
従つて金融政策の面におきましては、金融の資金融通上、質的にまた量的に、自主的の規制を強くして行く。現にそれが実行されて来ておるのでありますが、今後もこの方向はやはり進められて行く必要がありますとともに、軍に金融上の施策だけですべての経済の運行が行くわけではありませんから、やはり全般的に総合的施策というものが、実行されて行かねばならないと感じておる次第でございます。
従つて金融政策におきましても、そういう意味の物の生産の増大に必要となる資金は出さねばならぬ、また出すべきである。その結果、今日の資本蓄積の状況からいたしまして、かりに日本銀行の発券高がふえましても、こうも心配することはないのである。これは結局日本の経済活動がそれだけ大きくなつたというしるしにすぎない。
そこでちよつとお尋ねしたいのは、人事院でこのベースを決定する場合においては、いわゆるドツジ・ライン、このドツジ・ラインというものとの関係において日本の財政経済、従つて金融政策、そういうものを検討した上で只今の結論が出たのかどうか、この点を一つお尋ねしたいと思います。